安全性のある住まいづくり
2024年11月28日
住まいづくりを考えるうえで充分な耐震性を持たせることは必須です。
先ず第一に安全な土地の選定です。
建物の耐震性を高めても地盤が軟弱では地震に強いとは言えません。
ただ最近は家を建築する前に必ず地盤調査を行い、もし調査結果が悪い場合は
補強杭をいれたり、地盤の表層を改良をするのでよいですが、その工事費用は施主負担となりますので、これから土地を購入の方はそれらをふまえて土地を購入された方がよいと思います。
地震に強い家は上部から見た平面が正方形に近く、立面から見た時も総2階建ての
キュ―ブ型のシンプルな形が理想です。かつ外部、内部ともにバランスよく耐力壁が入っていること。
耐震性だけではなく、耐久性もUPしますし、建築費用も抑えられると思います。
平面でも、立面でも形が凸凹していたり、1階に大きなLDK、大きな吹き抜けなどは構造的に弱点になりやすいです。
またくぼんでいる部分に冷気、暖気、湿気、水分などがたまりやすいので、施行には注意が必要です
また、耐力壁という家を支えてくれる壁もバランスよく、2階よりも1階に多く入れた方がよいです。(耐力壁をバランスよく入れることで地震等が生じたときに建物のねじれを起こしにくくなります)
今どきはCADでこの耐力壁の量やバランスは簡単に調べることができます。
この耐力壁をきちんと配置すれば耐震性は安心できるでしょう。これは基本です。
次に免震構造です。
地震の際に建物が壊れたり、内部の家具などが倒れないようにする工事です。
この構造は基礎と構造躯体の間に免震装置をつけて建物に揺れを伝えにくくする
仕組みです。
これにより耐震等級は3レベル相当になり強い揺れの地震がきても、軽い影響ですむといわれています。ただ、この装置は大掛かりなため高額の工事費用と、精密な装置なので定期的な点検が必要です。
制震構造
建物が揺れた時に変形や損傷を抑え、揺れのエネルギーを吸収し、抑えることで
構造物の損傷を抑えます。
耐力壁に制振装置を組み込むもので、耐力壁だけでは抑えられない衝撃を抑えてくれます。
また、免震装置より金額も抑えることができますので木造住宅に取り入れやすい技術です。
耐震構造〈 制震構造〈 免震構造
の順で地震に強い家づくりができます。